新型コロナウイルス感染後の後遺症で障害基礎年金2級受給決定
【請求傷病】新型コロナウイルス感染後の後遺症
【請求方法】障害認定日請求
【決定内容】障害基礎年金2級
新型コロナウイルス感染後、強い倦怠感のために生活がままならなくなってしまったYさんのご家族より障害年金を受給できないかと連絡いただきました。
Yさんは熱やのどの痛み、咳といった症状が治まってから、強い倦怠感に悩まされるようになりました。それにより仕事にも行けなくなり、休みや早退を繰り返したため退職せざるを得なくなりました。
ひどい倦怠感が続くため近医を受診したところ、血液検査の数値が悪く薬を処方されました。しかし数値が改善しても倦怠感は一向に回復せず、その悪化によりYさんは家事もこなせず以前の生活が送れなくなっていました。
原因がわからず、様々な病院を受診するもどこの病院でも数値上異常はないと説明され、治療を受けることができませんでした。強い倦怠感が続く中、時に症状が悪化ししばらく寝たきりになってしまうこともしばしばありました。 強い倦怠感に加え、めまい、頭痛、その他記憶力、思考力、集中力の低下等ブレインフォグの症状も続いていました。
そのため、対処療法として漢方薬を処方してもらう目的で漢方の専門医への通院を開始しました。また新型コロナウイルスの診療を行っている病院を調べて、受診してみることにしました。しかしはっきりとしたことはわからず、結局のところ総合病院に紹介され、精密検査を受けてもやはり原因や異常は見つかりませんでした。
Yさんの症状やご様子をうかがうと、障害年金の対象になりそうでしたが、未だ医学的に明らかになっていないコロナウイルス感染後の後遺症について年金の診断書を書いてもらえるのかどうかが課題でした。
最初はかかりつけ医に相談しましたが対応してもらうことはできませんでした。そのため、漢方の処方を受けている医師に相談したところ協力を得られ、診断書を書いてもらうことができました。
後遺症による様々な症状は障害毎の診断書の書式にそぐわないため、「その他の障害」の書式の診断書を依頼しました。
最後にこちらでYさんの病歴の経過やその症状の困難さを病歴就労状況等申立書にまとめさせていただきました。
初診日は新型コロナウイルスで初めて受診した日となり、医師の協力もあって無事に障害基礎年金2級の受給が認められました。
【当センターでのサポート内容】
・請求方法の検討
・診断書作成依頼の資料作成
・診断書のチェックと追記依頼
・病歴就労状況等申立書の作成
・書類の取りまとめ、年金機構に提出