自閉スペクトラム症 初診の病院が診断書を書いてくれない! どうする!
【請求傷病】自閉スペクトラム症
【請求方法】事後重症請求(現在の症状)
【決定内容】障害基礎年金2級
【病歴概要】
uさんは高校生の頃までは特に他の人と違うと感じたことがありませんでした。しかし、大学生で始めたアルバイトで他の同僚が普通に仕事でできていることができずに悩んでいました。仕事の内容はuさんが今まで人よりも得意と思っていたことです。それが次第に強くなり自分はダメな人間なんだと自分を責めるようになりました。だんだんと精神が不安定になりとうとう精神科を受診しました。診察を受けると医師からは精神の病気ではないと言われましたが自分では納得いかずその病院には行かなくなりました。
その後病院を数件変わりましたが症状はどんどん悪化し、とうとう入院までするようになりました。
そんな時障害年金の制度を知り、年金事務所に相談しながら進めていましたが、初めて通った病院に初診の証明を依頼したところ、医師から障害年金に該当する症状ではないので証明は書けないと言われました。
そんな時当センターに来所されました。当センターでも初診の病院に初診の証明を書いてもらえないか掛け合いましたが医師は頑なでどうしても書いてもらうことができませんでした。
二番目の病院に何か初診の病院のことを記した記録があるかどうか調べましたがそれらしい資料は見つけられませんでした。
uさんは初診時は学生でご家族の扶養に入っていました。そこでご家族の職場の所属する保険機関に初診時の病院の保険料の請求記録があるかどうか調べたところ記録が残っていました。
また、調べたところuさんは20歳から初診の病院を受診するまで年金保険料の未納は全くありませんでした。
仮に初診の病院より前に別な病院の初診日があったとしても年金保険料の未納がないため、障害年金の制度としてuさんに障害年金を支給しない余地はありません。
そのことを主張する申立書も別途作成し日本年金機構に書類を提出し障害年金を請求しました。
その後無事にuさんは障害年金を受給することができました。
【当事務所でのサポート内容】
・障害年金についてのご相談
・請求方法のご提案
・初診日調査
・医療機関に初診日の証明の依頼、交渉
・保険者へのレセプト記録の確認
・医療機関に診断書の依頼と記載方法のお願い
・診断書のチェック
・病歴就労状況等申立書の作成
・初診日に関する申立書作成
・他の書類も取りまとめ後、年金機構への提出